友よ

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まるで これから起きることを遮るかのような 悲しみという名のドシャ降りに浸されても 僕はもう 泣いたり 立ち止まったりしない 怖い想いをしても 君の名前を呼んだら強くなれる気がする 友よ 呼んだらいつも 駆け付けてくれるだろ? 一人だと成し遂げられないことがあれば 君も 僕の名前を呼んでほしい 友よ お互いの事情や生い立ちを聞けば いつも笑い話になるけれど 君と過ごしていると 傷付くことが減ったり そんなことは人生にとって 小さな悩みにすぎないと気付いた 友よ 悲しい時はいつも側に居てくれて 友よ 僕が苦手な時は いつも助けてくれる これから会えないことが増えて あの頃の面影もなく他人に見えても そのまま流れに身を任せ 君の良さが分からなくなっても 友よ その時はあの頃のように僕を呼んで 友よ 君のことを誇りに想うよ
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