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「では、さっそくですが部屋割りをしたいと思います❤」
…………。
「え!?」
「部屋割り!?」
「えぇ、聞いてませんか?地底界への旅は3泊4日となっております❤」
顔を見合わす一行。
「銀さん!聞いてないですって、お登勢さんにも日帰りって言っちゃいましたよ!!」
「いや、俺も知らなかった。ちょっとォ、おねーさァん!!!」
「はい、なんでしょうか❤」
「俺ら日帰りかと思ってたんですけどォ!」
「チケットに明記してありますが❤」
…………。
『オイ神楽!チケットの裏見ろ裏!!』
『裏…?』
『あぁもう貸せ!!』
新八、銀時、神楽がチケットを覗き込む。
「日程のご案内…?」
『日程は次のようになっています。1日目、地底へと進みます。2日目、地底へと進み、夜、地底に到着します。3日目、地上へと戻ります。4日目、地上に到着します。』
「あのー、これ…
向こうでゆっくりする時間も何もないですよね…てゆうかなんですかこのアバウトな予定」
何を見ているのか気になった沖田は、銀時の肩に手をかけ後ろから覗き込む。
「旦那達、何を話してるんでさァ」
「サディスト!」
神楽が一番に反応する。
「その呼び方やめてくだせェ」
「沖田さん、なんかこれ日程がキツキツで…」
新八がチケットを沖田に見せる。
「あー、確かにキツキツでさァ…」
…でも。
これを逃したら、もう二度と神楽と旅行なんてないかもしれない。
「…でも地底界なんかなかなか行けねーし、行っときましょーぜ、旦那」
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