校外講座 其のさん

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ある日曜日の事である 僕は確固たる理由は無かったのだが なんだか外へと出掛けたくなった まぁ高校生にもなってインドア派を決め込むわけもいかず まだ足をのばした事のない街へ行くことにした しかしその気まぐれが、新たな厄介事に巻き込まれるフラグを立てていた事に この時はまだ誰も知らない……… そんなこんなで午後 僕は街をふらふら歩いていた まるで職を持たない無気力な……… 平たく言うと、まぁ……ニートである 日曜日に一人で街を探索 こんなに悲しい光景が他にあるだろうか? こんな所をクラスメイトなんかに見られたら 僕のイメージは……… 考えたくなかった しかし神様は気まぐれだ 僕が信号が赤になったので待っていると 後ろから声をかけられた 「あら?パッ君じゃないの?」 振り返るとそこには、一柳杏子が私服姿で立っていた
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