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ある日曜日の事である
僕は確固たる理由は無かったのだが
なんだか外へと出掛けたくなった
まぁ高校生にもなってインドア派を決め込むわけもいかず
まだ足をのばした事のない街へ行くことにした
しかしその気まぐれが、新たな厄介事に巻き込まれるフラグを立てていた事に
この時はまだ誰も知らない………
そんなこんなで午後
僕は街をふらふら歩いていた
まるで職を持たない無気力な………
平たく言うと、まぁ……ニートである
日曜日に一人で街を探索
こんなに悲しい光景が他にあるだろうか?
こんな所をクラスメイトなんかに見られたら
僕のイメージは………
考えたくなかった
しかし神様は気まぐれだ
僕が信号が赤になったので待っていると
後ろから声をかけられた
「あら?パッ君じゃないの?」
振り返るとそこには、一柳杏子が私服姿で立っていた
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