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おもむろに包丁を取り出したと思うと彼女自身の手首にあてがった。 少しばかり赤い液体が流れ、床に斑点を作った。 僕はいても立ってもいられなくなり彼女を拘束した。 彼女は奇声を発しながら、暴れまわった。 高い叫び声が耳に響く。 包丁を叩き落とし彼女を押さえつけた。 彼女は荒い息で僕を睨んでいた。 どうやら僕を認識しているようだった。
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