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不思議と部屋で人の気配を感じることはなかった。誰かがいるはずなのだが、物音ひとつしない。 部屋じゅう捜したこともあった。 しかし狭いアパートの上、隠れられるような場所はどこにもない。やはり私の勘違いなのか?と頭をよぎるが、つけた覚えのないテレビがついているのをみてその考えは消えていった。 もう誰かの存在を否定することはできなかった。 私以外に誰かいる。 それは間違いなかった。しかし姿は見えない。
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