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「お前な~」
「うっ??なんだよ?」
いきなり後ろから首を締められた。
コイツは拓也。
高校に入ってから一番仲良くなった奴。
「また今日も女子と帰るのか?」
「だって頼まれたし…それに普通に帰ってるだけだから」
別にやましい事はしてない。
帰り道にどっか寄りたいと言えばついていくだけだし…
俺は女友達感覚で一緒に帰ってるだけ。
だから俺は女友達も多い。
昨日みたいに、やたらスキンシップの多い娘や、家にあがらそうとする娘とは二回目はない。
友達以上の関係は求めていないから。
たまに勘違いして、そんな女子が来るけど、絶対に無理。
俺は本当に好きな子じゃないとダメなんだ。
「まぁ、お前はそんな奴じゃないって分かってるけどさぁ~」
「なんだよ?」
何か言いたげな様子の拓也。
「頑張って好きな奴誘えよ」
「はあああぁぁあ!?」
教室内に響いた俺の叫び。
みんなの視線は勿論俺に。
「ちょっと落ち着けって…」
肩で息する俺に少し焦りだす拓也。
みんなはそれぞれに話し出した。
きっと今の俺の顔は真っ赤。
拓也にあんな事言われたのもあるけど…
今こっち見てくれた?
、
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