女子より可愛い男

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好きになったのは最近。 三年生が引退したあたりだった。 今みたいにクラブが終わって、体育館の横を通ると、ドリブルをしている音が聞こえた。 気になった俺は、覗いてみる事に。 思いっきり開いている入口から見えた光景。 それはきれいにシュートする、女の子の姿だった。 素人の俺でも分かるくらい、フォームがきれい。 思わず拍手をする俺に気付いた彼女は、すごく驚いて振り返った。 「……三谷くん?」 ん?俺の事知ってる? 「ごめん。すごくきれいなシュートだったから…」 「ありがとう」 彼女は照れたのか、少し頬を赤らめてうつ向いた。 可愛い。 素直にそう思った。 「名前何んて言うの?同じ学年?」 だからか分からないけど、普段はこんな出会いをしても気にとめない俺が、彼女に質問をした。 「そうだよ!!女バスキャプテンの、大沢梨花子!!よろしくね」 笑顔で答えてくれた彼女。 その笑顔に可愛いとまた思ったんだ。 この出会いをきっかけに、俺達は仲良くなった。 仲良くなるにつれて、俺は梨花子に惹かれていった。 梨花子は、いつもにこにこしていて明るい。 いい子だなーって思ったんだ。
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