66人が本棚に入れています
本棚に追加
好きになったのは最近。
三年生が引退したあたりだった。
今みたいにクラブが終わって、体育館の横を通ると、ドリブルをしている音が聞こえた。
気になった俺は、覗いてみる事に。
思いっきり開いている入口から見えた光景。
それはきれいにシュートする、女の子の姿だった。
素人の俺でも分かるくらい、フォームがきれい。
思わず拍手をする俺に気付いた彼女は、すごく驚いて振り返った。
「……三谷くん?」
ん?俺の事知ってる?
「ごめん。すごくきれいなシュートだったから…」
「ありがとう」
彼女は照れたのか、少し頬を赤らめてうつ向いた。
可愛い。
素直にそう思った。
「名前何んて言うの?同じ学年?」
だからか分からないけど、普段はこんな出会いをしても気にとめない俺が、彼女に質問をした。
「そうだよ!!女バスキャプテンの、大沢梨花子!!よろしくね」
笑顔で答えてくれた彼女。
その笑顔に可愛いとまた思ったんだ。
この出会いをきっかけに、俺達は仲良くなった。
仲良くなるにつれて、俺は梨花子に惹かれていった。
梨花子は、いつもにこにこしていて明るい。
いい子だなーって思ったんだ。
最初のコメントを投稿しよう!