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黒板には斉藤の名前が。
今LHRで、文化祭の実行委員を決めている。
女子枠に推薦された斉藤が決定した。
みんなこんな面倒な事はやりたがらない。
押しの弱そうな斉藤に押し付けたな……
かわいそう…
「はいはーいっ!!男子は三谷光を推薦しまーす!!」
はあああぁぁぁあ!?
目が飛び出そうな勢いで、拓也を見た。
そんな俺に、ピースを見せるアイツ。
まあ、かっこいいけどさぁ…
そうじゃなくてっ!!
「じゃあ三谷くんで決定~」
おいっ!!
どこからか、拍手が沸き上がる。
「じゃあ今日早速実行委員会が放課後にあるからよろしく~」
まじかよ……
「おいっ!!拓也!!」
終わってから拓也のもとへ突進!!
「よかったなあ~接点ができて」
満足そうに笑うコイツにイライラした。
「俺頼んでねぇよっ!!」
「そんな怒んなって。まぁ、どうしても嫌なら俺が変わるけど?」
は?
「んで俺が斉藤と仲良くなるわ」
じゃあなーと言って斉藤の方へ歩きだす拓也。
それを阻止するために、急いで捕まえた。
「……いいよ。やるよ」
ニヤッと笑う奴に、俺はまんまとはめられた。
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