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斉藤は毎日電車通学らしい。
今日初めて知った。
だから駅まで送る事に。
だけど、会話がないっ!!
だんだん焦る俺。
ちらっと隣を見た。
……かわいい…
アホだアホだ。
俺ってさっきからなんなんだ…
もしかして…
へ ん た い?
「三谷くん。ありがとう」
俺の世界を断ち切ってくれたのは斉藤。
あり?
もうついちゃった…
「うっ、ううん。いいよ」
頑張って笑顔を作るけど、実はすんげー落ち込んでる。
何やっちゃってんの…
結局まともに話せ無かったじゃん…
「三谷くん。明日から一緒に頑張ろうね!!」
一緒に……
「おっ、おう!!」
思わず大きい声を出した俺に、斉藤は笑いながら手を降って改札口に向かった。
今一緒にって言った……?
やべぇ…
まじで嬉しい…
初めての一緒…
余韻に浸るかの様に、俺はそこからしばらく動けなかった。
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