-星-

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  声にならない 頭ではわかってるのに だけど言葉にする術を知らない なんとか振りしぼって 出したものは 声とは掛け離れた 臆病な音で 弱々しい力で   こんな壊れた 自分に苛立ち 哀しみさえ覚えた そんな僕が僕は嫌いで 思い通りにならない こんな真っ暗な世界も憎んだ   こんな僕を 呼ぶ声が聞こえる まだこの世界にも この名前を呼んでくれる 誰かがいてくれる それならまだ 消えるのもやめよう 闇に飲み込まれるまで 生きてみよう   星の輝きが暗い闇を 照らすように 無数の星たちが 夜から朝に変われない僕を 見てくれてるなら  
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