第二章

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その機会は思ってたより早く訪れた。 その頃そのカテは馴れ質全盛期で、3~4日に1回は慣れ質が立っていた。 人と話すのが好きな僕は、それらにかなり積極的に回答していた。 彼女もそうだったみたいで、慣れ質の回答者達の中にはほぼ必ずと言っていい程彼女の顔があった。 ある日、彼女のアバターがまた、あの某漫画のキャラに戻っていたので、僕はすかさず食いついた。 「あ、アバがまた素敵になってる!ヒャッホーイ!(´∀`*)」 彼女はすぐに返答してくれた。 「南さん(笑)ムシャクシャしてやりました。後悔はしてません(笑)南さんの喜ぶ顔が見れてよかったです(´∀`)」 「なんか嫌な事でもあったの?それともまさか…俺の為…?キュン」 僕はその時ちょうど宅飲みしてて酒が入ってたせいか、ちょっと変なテンションだった。
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