第一章

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《○○駅前、○○駅前です。》 聞き慣れたアナウンスが流れる。 僕がバスを降りると、少し早めに来ていたのであろう、友人が待ち構えていた。 『よ!久しぶり!』 「ん、あぁ」 友人同士特有の、他愛もない挨拶を済ませ、とりあえずどこかへ入ろうと、足を進めた。 『どこで食おうか?』 友人が聞いてきた。 彼の地元は少し離れた都市にある。 ここは僕が決めた方が無難かな。 「じゃ、《蔵》にでも行かね?あそこの料理長と俺、仲いいんだ。」 僕の提案に快諾する友人を連れ、ビストロ《蔵》へ向かった。
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