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「お、光太郎くん!いらっしゃーい!」
抜群の笑顔で迎えてくれる料理長・たっくん。
この人は人当たりがすごく良く、誰にでも好かれるオーラを持った人だ。
落ち気味になっていた気持ちも、彼の笑顔で幾分救われた気がした。
「久しぶりたっくん!たっくんに会いたくなって来ちゃったよ!」
冗談混じりにそう返す僕。
「ハハ、でっしょー?会いたかったっしょー?まぁ座って座って!」
言われるがままにカウンター席に座る僕と友人。
料理を適当に選び、
甘党の僕はライムサワー、友人はビールを頼み、とりあえずお疲れの乾杯をした。
「か~!この一杯の為に生きてるわ!」
旨そうにビールを飲む友人。
どこのお父さんだお前は。
「うん、美味い。」
そう思いつつも、僕も全く同じ事を思っていたんだけれど。
たっくんが厨房で楽しそうにパスタを茹でてる横で、僕は友人に、彼女にフラれた事、
ショックでしばらく外出してなかった事などを愚痴った。
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