震える少女

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「こちらです、どうぞ」 私と亮人は園長さんに招かれて応接室に入った。 …しばらく雑談をしているとコンコンとドアを叩く音がした。 「おはいりなさい」 すると5才くらいだろうか? 小さな綺麗な女の子が私たちの目の前に現れた。 「水野さんご紹介いたしますわ、さぁ自分でご挨拶して」 「茜といいます。5才です。はじめまして今回はこんなお話をご用意くださって光栄です」 なんて…5才にしては 話すことが違いすぎるわ。 「すごくいい子じゃないか!な、美紀」 「えぇ…そうね」 私は少し笑顔が引きつった。 なんだか 《この子は違う》 そんな気持ちが私の心をざわつかせたから…。 .
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