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ガリム辺境の地…。
ルノワースとの国境に一番近い基地「カリニム」では、軍上層部からの指令により朝から混乱していた。
「おい…ルノワースに対して攻撃しろなんて…」
「わけわかんねぇよ…」
「上層部は!? 一点張りなのか!?」
「おいリカっ!! こんな時にどこ行く気だよっ!?」
「え? うん…ちょっと散歩しにぃ」
周りの人はその女性の言葉に呆れ返った。
「バカじゃねぇのお前よぉ!? あんな命令出てんのに…」
「だからよ。こんなとこにいられないわっ。ここムサいしぃ。じゃぁねぇ~」
女性はそう言い残しその場を立ち去った。
「あ…おぃ…待てよ…。…ッて、行っちまったよ…」
「アイツ…わけわかんねぇな…」
「あぁ…。そうだな…」
男たちの制止を振り払って彼女は外に出ていった。
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