25人が本棚に入れています
本棚に追加
/322ページ
外はカラッと晴れた蒼い空が広がり、数羽の小鳥が空を翔んでいた。
「う…う~ん…。やっぱ外はいいわぁ~…。今日も天気良し…ッ!」
リカが空に向かって大きく手を広げていると
「リぃ-カ姉っ! こんなトコでなぁにサボってンの?」
銀髪の少女が後ろから抱きついてきた。
「ちょっと…ネティ…重たいって…」
まだのしかかっている少女を下ろそうとするも、抱きついたままでなかなか離れない。
「いいじゃなぁいの。たまにゎさぁ~」
明るく陽気な少女は笑いながら言った。
「リカっ!! ネティっ!! いったいなにしてるのっ!? 止めなさいっ!!」
強い口調で背の高い女性が近づいてきた。
「エレ姉ぇ~」
ネティは今度はその女性に抱きつこうとしていたが、女性はさっとよけた。
「あ…ちょ…あぁ~…」
ネティはすっこけた。
「今度はエレン? 今日はみんなヒマなのねぇ~…」
「ヒマじゃないわ。会議室の空気が重いのよねぇ~…。上層部の堅物どものせいでさぁ…」
「アレ!? エレ姉ンとこも??」
すっこけていたネティがこっちに戻ってきた。
「じゃぁ…みんな同じこと考えてんのねぇ」
リカの言葉に二人がうなずく。
基地には三人の女性の笑い声が響いていた。
最初のコメントを投稿しよう!