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「それじゃ、後でね」
格納庫の前でリカは二人に別れを告げる。
「しっかりサポートするから、アタシの通信はちゃんときいててよね」
ネティが明るく振る舞う。
「作戦の指示は私が出す。心配するな」
エレンの大人びた声が二人に響く。
「だから…絶対に帰ってくるのよ…」
エレンはリカに静かに願うように言った。
「リカ姉…」
さっきまで明るかったネティも不安な顔をする。
「大丈夫…ちゃんと帰ってくるわ…」
三人はまた会うことを約束し抱き合った。
格納庫の出入口から広がる空が、コレからおこる事を暗示させるのか不気味な色に染まっていた。
リカの背中が小さくなる程に二人の不安は大きくなっていった。
カラスの鳴き声が空に響いていた……。
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