第一章

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"よし!頑張れ自分!" 優が教室に入ったあと、日和もつられるようにして席に戻った。 「い…いっちー!」 そして勇気を振り絞り、机に伏して眠っている想平に話し掛けた。 「…………あ?」 「おっ…おはよう!」 寝起きで機嫌が悪いのか、プリクラの件での機嫌がまだ直っていないのかは不明だが、想平は眉間にしわを寄せた。 「いっちーって俺?」 「そうだよー!可愛いでしょ♪」 「どっかで聞いたことあるぞ」 「気のせい気のせい!」 日和は何とかして想平の機嫌を取ろうと、精一杯明るく振る舞う。
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