第一章

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「ほ…本当に…?」 「おう!」 「よ…よかったあ…あんな怖い市くん初めてだったから…どうしたらいいかわかんなくて…もしこのままずっと話せなくなっちゃったらどうしようって…」 日和は涙目になりながら、一生懸命に思いを伝えた。そんな日和を見て、想平は嬉しそうだった。 「バカだなー。俺らの絆はそんなもんじゃねえだろ?よし!お詫びに今日の放課後、パフェおごってやるから、一緒に帰ろうぜ!」 「市くん大好き~!」 「わーかったから!ほら!早く泣きやめって!」 想平は日和の涙を自分のタオルで拭き取り、額に軽くデコピンをした。 「本当に世話の焼ける奴だな!」 「えへへっ♪ありがと♪」
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