第一章

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「おっせえー」 日和が玄関に着くと、想平が靴箱に寄り掛かりながら携帯電話を見つめていた。 「市くんお待たせ!」 「お前な!何分待たせー…」 想平が携帯電話から目を離すと、きらきらと目を輝やかせている日和がいた。それも上目遣いで。 「遅れてごめんね」 「女の武器使いやがって…」 「……え?」 日和は身長が低いため、自然と上目遣いになってしまうのだ。そんな思わぬ攻撃をされた想平は、一瞬にして赤面してしまった。
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