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「やーっぱり気になるなあ…」
窓から空を見上げながら、日和がひとりつぶやく。そして、しばらくすると想平が教室に戻って来た。
「ねえ市くん。私たちの間に秘密ごとはなしでしょ?」
想平を見つけた日和は、急いで駆け寄った。
「へ?いきなり何?」
日和は口を尖らせながら、想平を真っすぐと見つめた。
「市くんにはお姉さんいないでしょ?どうして嘘ついたの?彼女ができたなら教えてよ」
「いやっ…あれは…その…」
想平は動揺を隠せないようだ。2人はしばらく見つめ合い、日和に引く気がないことを察した想平は、仕方なく話しはじめた。
「あれは…元カノだよ」
「元カノ?」
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