第一章

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優の話によると、想平はちょうど去年の今頃、年下の女の子と付き合っていたらしい。そしてその子の名前が椿山愛。半年くらいの付き合いで、告白したのは愛、別れを告げたのは想平だという。 「市原と仲良しなのに、元カノのことは知らなかったんだね。結構有名な話だよ」 「市くんと仲良くなったのは、3年になってからだからね。でもその愛ちゃんって子と何があったのかな?」 「それはわかんないけど…椿山愛は悪い噂しか聞かない奴だからね。市原もよくあんな女と付き合ってたよ。あとは本人に聞きな」 優はそう言い残して教室へ戻って行ってしまった。
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