二章 誕生

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「キリーが負傷だと…今まで奴がキリーに勝ったことは一度もなかったのに…」 翼をもった緑のクリスタルの風龍帝が愕然とする。 「キリーの仇はあたしがとる!」 そういって赤いクリスタルの女性形の龍帝が炎を放つ。 だがそれは龍聖には傷一つ与えられない。 「硬さまで上がってるっての?!」 「そんなの効くかよっ!これでもくらえっ!」 龍聖が腕を大地に叩きつけると局地的に大地震が発生し、皆足元をすくわれ倒れ込んでしまう。 「威力まで増しているというのか…」 唯一翼をもつ風龍帝は空へ逃れ無事であったが…今は戦局がよくない。 「母様、ここは一旦退きましょう。あまりに分が悪い。」 「そうですね。みんな、一旦退きましょう。」 漆黒のクリスタルをもった女性の龍帝が命令すると皆地震地帯から逃れ退却を始める。 そんな中、水龍帝は去り際に振り向き…
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