三章 和解

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ここはフェイラス王の居城のルシーダ城。 主を失ったここは今や龍帝たちの居城となっていた… 「あいつは何なのですか?ここには我々の力に対抗できる者などいないはず…」 邪龍帝"ミューラー"は怒り心頭といった感じだ。 「奴はデュークでございます。あろうことかこの地の人間に味方し一度は倒したと思ったのですが…」 キリーは緊張の面もちで言葉をつづる。 「人間と融合してしまったのです。」 「そんなのありえないよ…聞いたこともない…」 マーナは知識外のことで否定的であるが… 「しかし現に目の前でおこったのだから事実だろ。」 冷静に呟くアデル。 「ともかく!」 静かにしろとばかりに玉座を叩き命令をくだす。 「早急に倒しなさい!やつのような裏切り者がいてはいずれ脅威になります。」 一歩前へ進み出るキリー。
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