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未だ納得しない地龍帝に業を煮やした水龍帝は進み出る。
「できないのならわたしがやりますよ。アイシクルニードル!」
そう言って腕から氷柱状の針を無数に打ち込む。
いち早く気付いたシリアの両親が二人を守るために盾となり届くことはなかった。
「いやあぁぁ!パパぁ!ママぁ!」
アレックスは必死に逃げようとするがシリアが遺体にすがりついて離れることができない。
「愚かな…」
一笑に付した水龍帝であったが地龍帝はますます困惑した。
(なぜそのようなことができる?!自分の命を捨ててまで守るとは…)
…しかし事実、それは目の前で行われた
…そして気がついた。
はるか昔に失った大切なもの…
一人の少女…
そして彼は悟った。
そして改めて2人にとどめを刺そうとする水龍帝の前に立ちふさがった。
「わたしは…彼らを守る!彼らを殺してはいけない!!」
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