二章 誕生

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「血迷ったか!」 水龍帝は龍槍"タイダルウェイブ"を構え、地龍帝を迎え撃つ。 「血迷ってなどいない!正しいと思ったことを行っているだけだ!!」 二人の武器が火花を散らしてぶつかり合う。 龍帝の攻防は続くが、動けない二人を背にしての戦いは圧倒的に不利であり、次第に防戦一方になってしまう。 そして狙いすました一撃が間隙をぬってアレックスとシリアにせまる…! ドスッ …しかし二人は生きていた。 捌ききれないと判断した地龍帝は我が身を盾にして二人を守ったのだ。 「バカな…お前まで…」 茫然とする水龍帝。 そんな彼の前を崩おれる地龍帝。 アレックスは彼を抱き止めた。 「なんで…俺達のために…」 そばではシリアが涙を流している。 「こんなわたしの為にも泣いてくれるのか…やはり間違っていなかったようだな…」
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