二章 誕生

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それを見てとった地龍帝は笑みを浮かべ呟く。 「しっかりしろよ!お前がいなくなったら誰が俺達を守るんだよ!!」 そう言っている間にも彼の体温がどんどん下がっていくのがわかった。 「お前だ…お前が守ってやれ…アレックス…」 しかし自分なんかに何ができるというのか…こんな強大な力をもった奴らを相手に… (もう守ってくれる者はいない…守りたい…せめて彼女だけでも守る力を…!) 力尽きようとする地龍帝の手をアレックスは握り締めた。 その時地龍帝の純白のクリスタルが光り始めた。 そしてそれはどんどん大きくなっていき、アレックス達を飲み込んでいった。 異変を感じた水龍帝は龍槍を光に向かって突き立てた。 しかし。 キンッという金属音とともに弾き飛ばされた。 そして次第に光はおさまっていく。 その手には龍剣が握られていた。これにより龍槍は弾かれたに違いない。 そして光はおさまった。 果たしてそこには龍帝が立っていた。しかし細かい差異があり、先ほどまでとは違うようだ…
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