二章 誕生

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「俺…どうなっているんだ?」 なによりその声はアレックスのものであった。 ここに龍の力を得た人間=龍聖が誕生したのだった。 「姿が少し変わったからって…!」 龍槍を引き抜くと高速の連続突きを放つ。 だがそれをなんなくかわしてゆく。 「この身のこなし…デューク様の力を得たということか…」 すべての攻撃をかわされた水龍帝は距離をおく。 「しかも前より速い…ならば本気でかからねば負ける…」 そう呟き、渾身の一撃を放つため構えを変えた。 だが龍聖は間髪いれず一気に間合いをつめる。 「なに?!はやっ…」 龍聖になりスピードアップしたことと、無防備になった一瞬をつかれたために回避が遅れ龍剣が彼の右目を切り裂いた。 「ぐわあぁぁぁ!目が…目がぁぁ!!」 視力を奪われもがく彼の背後から他の龍帝たちがやってくる。
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