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溢れていくこの精器は 私だけのもの おさえきれない声は 時に大胆で 何もかも歪んでゆく 溢れていく蜜に溺れて 「私だけの 貴方を魅せて」 闇夜に溶けゆく二人は 甘くて 激しい覚醒の中で 狂い踊る 一瞬の為に 私の中には 貴方で溢れている この舌先は決して 貴方の味を忘れない 蜜蜂の毒に侵されたみたい 最後まで 突いてきて 海の波に噴かれて 「私だけの貴方で要て」 求め合い一つになる二人は 儚くて 美しい目眩の中で 全てを捧げた 一瞬のために 私の中には 貴方で溢れている 貴方の蜜に 酔いしれて…
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