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なんの変哲もない小さな祠からなんの前触れもなく溢れ出る瘴気をシルフィーナは見逃さなかった。
シルフィーナ「ラグナロクの直前だっていうのに彼等もお構い無しね?」
グレン「あの程度の瘴気ならば二人でも対処出来るのではないか?」
グレンの申し出にシルフィーナは思案する。
確かにまだ発現したての綻びならば問題は無さそうではあるが、ラグナロクのこともある、他のエインヘリャル達は其々の力を蓄え、また壁に囲まれた者はその壁を乗り越える為に修行をしている。
シルフィーナ「様子を見に行くわ。」
グレンデルを引き連れ、シルフィーナは瘴気が溢れだす小さな祠へと向かった、その祠は廃れ
信仰の対象であったころの姿など想像も出来ないほど荒れていた。
シルフィーナ「誰も来なくなって随分経つのね…」
-----シュォオォォォォッ-----
まだその瘴気は滲み出ている程度であったがこのまま放っておけばそこから亡者が現れるのは目に見えていた。
シルフィーナはそっと右手をかざす。
すると滲み出ている瘴気は少しずつ消えていく…
ハズだった…
-----ドンッ!!!-----
シルフィーナ・グレン「ッ!?」
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