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クレアディーネ「…来た…。」
既に数日間、禁書と睨み合いを続けたクレアディーネはようやく禁呪を形にした。
クレアディーネ(…多分発現は一度…魔香炉を焚いてもせいぜい二発、しくじれば…まぁ、そりゃそうよね)
シグルズ「禁呪は完成しましたか?」
クレアディーネ「まぁ私にかかれば余裕よ…と言いたいとこだけど、今回は難しかったわね。 あんたは?」
シグルズは満足そうに頷くと、シグルズの研究所として使っていた棚に納められた薬品を指した。
シグルズ「量産に成功しました、とは言ってもラグナロクを乗り切るのに十分とは言えないかもしれませんが。」
ずらりと並んだそれは見事に棚を埋めつくしていた。
アベル「製法が出来てからの量産はあっという間でしたよ?」
クレアディーネ「万端ってわけね あら? シルフィーナとグレンは?」
二人はミッドガルドの大地を哨戒していた。
グレン「この大地がミッドガルド…」
普段は感情を表に出すことがないグレンデルも珍しく顔を綻ばせた。
ぐるりとミッドガルドを見渡してため息を吐いた
グレン「素晴らしい…美しい…」
シルフィーナ「あなたの望みを叶えられてよかったわ、さぁ 皆が待っているから戻り…っ!?」
シルフィーナは言葉を途切らせると、ある一点に集中した
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