新しい春

14/14
前へ
/395ページ
次へ
ハァハァ・・・ハァ・・・ どのくらい走ったかわからない。息がきれる しんどい 私はその場にうずくまった。 「ちょっと!そら大丈夫!?」 後から追いかけてきた美紀が追い付いた。 道の脇によってもうしばらくうずくまった。 そんな私をずっと見守ってくれてた。 やっぱ美紀は優しいな 「大丈夫・・もう落ち着いたから ごめんね。迷惑かけた・・」 「大丈夫!私はそらの世話係だから」 「なんだそらゃ」 私は美紀の優しさに助けられる。この際、一年前は言えなかったこと言っていいよね? 「あのね、美紀。 私恋することがわからないの。 今まで沢山の人が告白してくれてもやっぱり私は好きにはなれない。 前にね、男子は私が好きというより私と付き合うことに意味があるみたいなことを聞いてね・・ 私の価値はどこにあるの? 不安が重なってもう恋なんてわからないんだ。 言ってることぐちゃぐちゃだ。 ごめ・・・・」 美紀は私に抱き着いた。 少し涙声で 「大丈夫・・・大丈夫 いつかちゃんとそらを思ってくれる人現れるから! それまで、いつまでも私を頼ってくれて言いから! ちゃんと力になるから!」 「う゛ん」
/395ページ

最初のコメントを投稿しよう!

136人が本棚に入れています
本棚に追加