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グリードは刀のかわりに木刀をさしミル村の前にいた。
あれから何年もの時間が流れ、少年だったグリードは青年にかわり背も髪も伸ばしていた。
村人はグリードは見ると駆け寄る。
『ようやく来た。
神よ、私達を見捨てていなかったのね』
村人はグリードの腕を掴み、ブンブンと振るう。
『なんだ?
此処に断罪すべき対象がいるのか?
俺は腹が減ったから此処に来たのだが』
何故かは知らないが、断罪をする度に気持ちばかりの謝礼を貰う事が増えた。
だが貧しい村のはまず断り、金がある村でも断る。
だが腹が減った時はその半分だけ貰う。
これはあくまで緊急の時のみしかもらわない。
この断罪はあくまで誰かの為だが善意のものだ。
金を貰う事は間違いだ。
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