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「返り討ちに…うぅ」
「…え?」
だがここで予想外なことが起きてしまう。
なんと、何を想像したのか、美雪が目を潤ませて来たのだ。
これはまずい…
「…だ、だが安心するとイイんだぜぃっ!それは俺は死なないから。なぜなら俺にはつねにリヴァイヴと言う名のラブ☆パワーが掛かっている。さらにリバースドールもある……我ながら完璧だ。もう大丈夫過ぎて未来が逆に不安なぐらいさっ!」
そんな涙目になってきて震える美雪を俺が見ていられるわけもなく、俺はなんとか美雪を落ち着かせようと焦りながら、敢えて的外れなことを言って懐から、自分の夜食にしようと懐に入れていたワラ人形inパスタをだし、彼女の目の前で揺らし精一杯アピールする。
「……はぁ…」
すると美雪は大きなため息をつき、震えていたのが馬鹿らしくなったのか、安心したのか、一度クスッと微笑んだ。
あぁ…美雪ちゃんまじ天使!
もうその笑顔で世界が救えるのではないだろうか?
以外と本気に俺はそう思った。
「ふぅっ、もう買い物は十分だから帰るわよ?」
「イエス、マイエンジェル!」
「…まあいいわ、荷物持ってね」
美雪はそう言って俺に買い物袋を渡してくる。
さっきまであんなことを考えていたため、ついそんな言葉が口から出てしまったが後悔はない。
また美雪から冷たい視線を受けたが悲しくなんかない…はず。
「任せな、俺はこの美雪の服を神に誓って守りぬこう」
「期待してるわ」
名誉挽回のために、俺は意気込んでそう話す。
すると美雪は俺の前に回り込み、そう言って俺に眩しい笑顔をみせたのだった。
…本当に俺はこのために生きてきたんだと思うぜ。
鼻血でそう。
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