ケフィア?いいえ幽霊です

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一言言わせて下さい。 この状況…何? さっき俺は目が覚めた。 だがなぜか俺は白い天井を見上げているのではなく、 ベッドに横たわった"俺"を見下ろしていたのだ。 俺の身体には沢山のコードらしきものが着いていて、周りにある機械に繋がっている。 そしてその中の一つによくテレビのドラマでみる、心臓が動いているかがわかる機械もあった。 画面を見てみると心拍数はゼロになっており、ピーっとうるさい高音が絶えず鳴っている。 そして次に耳に入ったのはベッドの横で俺に泣きつきながら、俺の名前を大声で連呼している美雪の声だった。 「…悠羅!悠羅ぁ!目を覚ましなさいよ!私に悠羅のことを呆れさせなさいよ!私に馬鹿って言わせなさいよ!ねぇ!…なんで反応しないのよぉ!…いつも私が呼べばどんなときだって駆け付けてくれたじゃない!私が泣いてれば頭を撫でて慰めてくれたじゃない!!……私は今こんなに悠羅のこと呼んでるのよ!涙が枯れそうなぐらい泣いてるのよ!なのにどうして!!……私は確かに聞いたわ!…死なないって!……だから早くリヴァイヴでもリバースドールでもなんでも良いから使いなさいよぉ!……じゃないと私は……私はぁ……うぅ…。 そうだ!…私まだ悠羅に伝えてない大事なことがあるの!…ほら!聞きたいでしょ!?気になるでしょ!?だから……だから早く目を開けてよぉ!……私を一人にしないでよぉ……グス……ゆうらぁぁぁぁ!!!」 …俺はいますぐにでも美雪を慰めたかった。存在をアピールしたかった。 …だけどそれは叶わなかった。 いくら触れようとしても、いくら大声で呼びかけても 美雪には伝わらない。 そんな中、今さっき医者がきて、俺に応急処置をし始めたがいっこうに回復する気配がない。 医者が十分くらいそうした後、医者は俺に着いている装置を外し始める。 そして俺は確信した。 俺は死んだんだって。 部屋には美雪の泣き声がしばらく響いていた。
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