第1章

10/11
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
「おーい。雅人なにやってんだぁ?」 廊下を歩いていた私達の前から一人の男子生徒が手を振りながら歩いて来た 金髪で美形の部類に完全に入るであろう彼は御厨君の後ろにいる私を見て不思議そうな顔をした 「あ?お前見ない顔だな?誰だ?」 若干不良っぽい口調でズイッと顔を近付けてきた彼に思わず硬直してしまった か、顔が近いんだって! す、少し離れてよ! 「彼女は月見里 凛さん。噂の転校生だよ。わかった?一哉。というか一哉、顔が近いんだよ月見里さん固まってるでしょ」 ため息混じりに言う御厨君の言葉を聞いてからようやく顔が離れた あぁびっくりした 「これが噂のねぇ。なかなか可愛いじゃん。初めまして。俺は木之本 一哉(きのもと かずや)。こう見えてあんたと同じ1年で生徒会の書記さ。まぁよろしく」 ニカッ笑って挨拶してきた木之本君に驚きつつ私も笑顔で挨拶した 「初めまして。転校生の月見里 凛です。よろしくお願いします」 挨拶して木之本君を見ると木之本君は一瞬頬を紅く染めガバッと振り返り後ろにいた御厨君の肩を掴むと二人でコソコソ何か話している 何の話しなのかは全く想像つかないしなぁ なんだろう?
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!