第1章

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「あの、どうかしましたか?」 私に背を向けて話している2人に声をかけると2人はハッとしたように振り返り苦い表情を浮かべていた 「いや何でもないさ。なぁ雅人」 「ええ。何でもないです」 「そうですか」 私はそれ以上追及する気になれずそのまま流した 「こんなところで道草を食ってはなんですから、早く寮に行きましょう」 御厨君はそう言うと歩きだそうとした 「あ、俺も一緒に行ってもいいか?」 「どうぞご勝手に」 木之本君に適当に返事を返した御厨君はそのまま歩きだした 「ほら行くぞ。凛ちゃん」 木之本君は私の背中を軽く叩きながら御厨君の横まで行った というか 今、凛ちゃんって言われなかったっけ?まぁいっか とりあえず2人の後を追っかけて行った
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