第2章

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「はいはーい」 元気が良さそうな声と一緒に奥から女の人が首からエプロンをかけて出てきた 「すみません。今日からお世話になる月見里 凛です。理事長から寮の説明は管理人に聞くように言われたんですけど」 「あーあなたが転校生なのね」 女の人はそう言って柔らかく笑った 「私がここの管理人をしているものよ。ここは高等部専用の寮で12階まであるんだけど1年生は2階から3階に住むようになってるわ。そしてあなたの部屋は…ちょっと待ってね」 管理人さんはそう言うとカウンターの内側に置いてあったパソコンを使いだした 「あ、あった。あなた部屋は3階の312号室よ。鍵はこれに入っているカードだから無くなさないようにね」 「ありがとうございます」 手帳みたいな物を渡され中を開くと最後のページにカードを入れるところがあり中にはカードが入っていた ある程度は予想していたけどカードが鍵だとは思わなかったなぁ 「それと、その手帳は生徒手帳になるからね。まぁ寮の詳しい日常的な質問は後ろの2人にでも聞いて。じゃあ、私は仕事に戻るわ。二人は部屋まで案内してあげてね」 管理人さんはそう言うと奥へ戻っていった
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