第1章

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…… あぁ卵焼きが本当に美味しいなぁ じゃなくてっ!! 「えっ!!何でいきなり!?!?」 お父さんのいきなりの告白に思わず現実逃避しそうになりながら慌てて問い詰める 「いや、実はいきなりではないんだよ。この話しは2週間前から決まっててな、話して無かっただけなんだよ。はは。すまん」 お父さんは頭の後ろを掻きながら申し訳なさそうに謝った 私はその言葉に呆然としていた 2週間前から決まっていた? 明日から通う? は? 「姉さん。気持ちは分かるけどとりあえず椅子に座りなよ。まだ食事中だぜ」 いつの間にか椅子から立ち上がっていた私に隣に座る弟の稔(みのり)が注意してきた 椅子にとりあえず座りお父さんを朝ごはんを口にほうばりつつ睨む 「まぁそんなに睨むなよ。今の学校は一応転校と言うことになるから。後で新しい制服を渡すから私の書斎に来なさい。あ、桜ノ宮は全寮制だから荷物を母さんにでも手伝ってもらってまとめときなさい。分かったか?」 「…はーい」 お父さんの口から出てくる信じがたい言葉の数々に衝撃を受けながら半ば自棄(やけ)ぎみに返事し、さっさと食事を済ませ明日の準備を始めた
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