第1章

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ーー翌日 昨日の時点で荷物を全て箱につめ宅急便であとから送るようにしたから必要最低限の荷物を持って家を出ることが出来た 学園までは少し距離があるらしく車で送ってくれた そして今、目の前にはバカみたいに大きな城?もとい学園の校舎がある 「こ、これは予想外だよ」 門の前で立ち尽くしていると校舎の入口のドアが開き一人の男子生徒が出てきた その生徒は私に気づいて近寄って来る 「初めまして。転校生の月見里 凛さんですね?」 「あ、はい。初めまして」 いきなり尋ねられ若干驚きつつ慌てて答えるとその生徒は爽やかな笑顔を浮かべた 笑顔に一瞬ドキッとしてしまうほど男子生徒はかなり顔立ちが整っていて少し長めの髪も自然にセットしてあり凛としたイメージがあった この人モテるんだろうなぁ でも何か引っ掛かるんだよなぁ まぁ私には関係ないか 「僕はこの学校でまだ一年生なのですが生徒会長を勤めさせてもらっている御厨 雅人(みくりや まさと)といいます。 今日は僕が理事長まで案内させてもらいます。 しっかり着いてきてくださいね」 「わかりました。お願いします」 御厨君の丁寧なもの言いに少し緊張がほぐれ安心したせいか自然と笑みを溢しつつ頭を下げる 顔をあげると御厨君は少し慌てた感じで校舎の方を向き歩き出したので私も慌てて後を追った
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