1人が本棚に入れています
本棚に追加
今日の晩飯は、巻き寿司×4・いなり寿司×4が入ったコンビニ弁当だった。
途中まで「巻き寿司→いなり寿司→巻き寿司→いなり寿司→巻き寿司→いなり寿司」っていう順に食ってたんだけど、突然「いなり寿司→巻き寿司」で締めくくりたくなった。
でも、そうすると絶対に「いなり寿司→いなり寿司」という工程が必要になる。本来ならば「巻き寿司→いなり寿司→巻き寿司(END)」という流れが自然なんだけど、最初に「巻き寿司→いなり寿司」で始めてしまったからそうもいかない。
俺的には「いなり寿司→いなり寿司」という流れは絶対に許せない。俺のプライドが許さない。酢豚に入っているパイナップルくらい許せない。必要のない場面でフルーティさをアピールするんじゃねぇ!!
とにかく許せない。どうすればこの「いなり→いなり地獄」から抜け出せるか考えた。
考えた。
でも理論上不可能な事だ。それが宇宙の理なのだ。考えても考えても考えても答えは出なかった。
そんな俺の視界にふと、ある物が目に止まった。
・・・ガリ。
そう、そこにはガリがあった。
まさにそれは救世主と呼ぶに相応しかった。俺は飛び上がってしまうような衝撃を受けた。
ここに・・・俺の目の前に宇宙の理を覆す物が存在している。
半ば興奮気味にガリを口に運んだ。
口内いっぱいにガリの風味が広がる。
これでさっき食べた いなり寿司の味がリセットされた。
そして俺は・・・・・・いなり寿司を食べた!!!・・・さっきまでのモヤモヤしたものが解けた気がした。その勢いに乗って最後の巻き寿司もたべた。
「巻き寿司→いなり寿司→巻き寿司→いなり寿司→巻き寿司→いなり寿司→ガリ→いなり寿司→巻き寿司」・・・。
誰がこんなエンディングを予想できただろう。
ふと気付くと、目には涙が溜まっていた。俺はこの日のこの出来事を一生忘れないだろう。
最初のコメントを投稿しよう!