透けた下着の巻

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 「この季節は濡れ濡れだわ」  「なんかあきちゃんが言うとすごくエロいね」  僕はあきちゃんの言葉に思わずつっこみを入れる。  「そういうことを言っていると孝之君も女にして違うところを濡れ濡れにしてそこをぐちょぐちょにするわよ」  あきちゃんのやる気のないそんな声。でも調子にのったらすぐにやってやるという熱意は伝わってきた。  「いやいや、それにしても梅雨は嫌だね。じみじみしているし、いつ雨が降ってくるか分からないし」  「そうよね」  今は6月。梅雨の季節の真っ最中である。ほぼ毎日雨が降り、しかも暑い日に雨が降るためじめじめするのだ。  
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