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「2人ともいらっしゃい。突然どうしたの?」
「いや、そのあれを、そう! 勉強を教えてもらいたくて!」
「そうそう! そろそろ中間テストも近いしね」
今、僕と石川はとても綺麗な部屋の中にいる。その部屋は女の子の部屋らしくぬいぐるみなどが置いてあり、それはそれは可愛らしい部屋であった。
そして笑顔で僕と石川を迎えてくれた彼女の名前は、佐藤洋子ちゃん――クラスのヒロインである。1個歳上のミス西瓜高校が卒業がすれば、そのミス西瓜高校の座は彼女の手に渡ると、もっぱらの噂である。
眠たげな眼と細い体。そしていつもにこやかな笑顔。そして綺麗な髪質のポニーテール。
男の中ではこのポニーテールは『魔性のポニーテール』と呼ばれている。
彼女の優しさは天下一品で、クラスメイトと言うだけで僕たちをこんな夜の7時に家へあがらせてくれたのだ。
そんな佐藤さんを横目に早く作戦を発動せねばと僕は考えていた。
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