透けた下着の巻

5/11
前へ
/112ページ
次へ
      ※※※    「2人ともいらっしゃい。突然どうしたの?」  「いや、そのあれを、そう! 勉強を教えてもらいたくて!」  「そうそう! そろそろ中間テストも近いしね」  今、僕と石川はとても綺麗な部屋の中にいる。その部屋は女の子の部屋らしくぬいぐるみなどが置いてあり、それはそれは可愛らしい部屋であった。  そして笑顔で僕と石川を迎えてくれた彼女の名前は、佐藤洋子ちゃん――クラスのヒロインである。1個歳上のミス西瓜高校が卒業がすれば、そのミス西瓜高校の座は彼女の手に渡ると、もっぱらの噂である。  眠たげな眼と細い体。そしていつもにこやかな笑顔。そして綺麗な髪質のポニーテール。  男の中ではこのポニーテールは『魔性のポニーテール』と呼ばれている。  彼女の優しさは天下一品で、クラスメイトと言うだけで僕たちをこんな夜の7時に家へあがらせてくれたのだ。  そんな佐藤さんを横目に早く作戦を発動せねばと僕は考えていた。
/112ページ

最初のコメントを投稿しよう!

665人が本棚に入れています
本棚に追加