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それはつまり、作戦の失敗を意味している。かといって、これ以上無駄に長居をすれば噂が噂を広げて親衛隊に殺されかねない。
「どうすんだよ? 石川」
「とにかく今からでもいいからジュースを飲ませよう。そうすればいつかはトイレに行くだろう」
「そうだな。それしか方法はなさそうだな」
僕と石川は顔を合わせてうなずき、佐藤さんの部屋へ戻った。
すると佐藤さんは目をつぶっている。なんというか、寝ていた。
「さ、さと――」
石川に口をふさがれる。
「バカ! 最高のチャンスじゃないか」
石川は悪い顔をしてにやつく。
「これなら下着を入れるのはたやすい。ついでにヒロインの胸でももんでいくか?」
「さすがにそれは犯罪だろ」
僕と石川はタンスを開ける。やはり明日の下着は地味めな白のブラとパンティである。
石川はブラの臭いをかいでいる。僕は負けずにパンティの臭いを嗅ぐ。洗剤の良い匂いがした。
そして速攻で僕の体は女性に。
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