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「関係あるよ。あたしの恩恵が受けられるかわりに、興奮すると女の子になっちゃうんだよ!」
意味が分からない。今とりあえずこの女の子から受けたことは、飛びけりに乳首を全力でひっぱられることぐらいしかない。
それのどこが恩恵なのだ? 僕にはバッドステータスとしか思えない。第一、僕が何の問題を起こすというのだろうか?
最新兵器を開発するとか? 危ないウィルスを開発するとか? どれも僕の平凡な頭脳ではありえないことではないだろうか?
そこらへんのことを聞こうとしたが、なぜか頬を赤らめて、「な・い・しょ」と言われてしまった。
世の中は分からないことばかりだ。
「ねえ? ところで何でテレビからでてきたのさ?」
「それはあたしがテレビからの使者だから」
「そうなんだ。あははは・・・」
僕は何も関わりたくない。その気持ちでいっぱいだ。
「いつまで僕の部屋にいるの? そろそろ学校に行かなきゃいけないんだ」
「悪さをしないようになったら出て行くよ」
女の子はにっぱっと笑顔で言った。
「そっか」
「うん!」
「君名前は?」
「あき」
「あきちゃん、お願いがあるんだけど」
「何?」
あきちゃんは、きょとんと尋ねる。
「出てけ」
僕は満面の笑顔だった。
「いや」
あきちゃんも満面の笑顔である。
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