第二章:風の彼方へ

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小さくて白い、ふわふわした君はお日様の光を浴びて、気持ち良そうに青く染まったキレイな空を眺めていた。 が、僕が見ているのに気づいたのか、君は風に促されたようにゆっくり振り返って 「こんにちは、良い天気ですね。」 といって微笑んだ。 「そうですね。」 とそっけなくいって空を見上げた僕の顔がほころび、夏の暑さも手伝って頬が赤くなったのがわかった。 きみはそんな僕に気づかなかったかー…定かではないが、くすっと可愛らしく微笑んで、また空を見上げて気持ち良そうに風に揺られていた。  
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