第一章:海の向こうへ

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そして6日目の夜もそれを見た。 暗闇の仲で目を閉じて、次に目を開ける。 そうすると、数時間…いや数分後だろうか、その暗闇とは正反対の明るさに包まれる。 そう、その夢は決まって日中だった。 足下にはさわさわと揺れる緑の草、そして周りは木に囲まれていた。 辺りを一通り見渡すと、目の前に24、5才の女性が立っているのだった。 わたしと彼女の目が合うと、彼女は何かを伝えようとわたしに話しかけるが、何を言っているのだか全く聴きとれない。 そして6日目も彼女からの声を聴くことなく朝を迎えるのだった。  
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