第一章:海の向こうへ

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『探して下さい。助けて下さい。』 と細い声で、確かにわたしに言ったのだった。 探せだの助けろだのといわれても、と正直戸惑っていた。所詮は夢なのだから、とも思った。 しかし、あいにくわたしは見つけてしまったのだ。今日の授業からすると確か日本ではないらしい。 そこは多少なり違う部分はあるが、ほぼ一緒で緑が美しい土地だった。 ――あぁ、こんなきれいな場所があるのか。 それからわたしは嘲笑われるのを覚悟した。そして友人に一週間大学を休むからといって日本を旅立った。  
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