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廊下に戻るが相変わらず不気味で暗い。
窓からは少しだが村の中央が見える。
やはり村はどこも家屋は停電しており、街頭の明かりだけが点々としている。
「やめろぉ」
突然、男の声が響いた。
どうやらトイレの向こうの方から聞こえたようだった。
灘は小走りで、声の聞こえた部屋へ向かう。
部屋の扉を開けた。
入り口からは中の様子は見えない。
おそるおそる入ると中は血が飛び散っていた。
そして旅行者の一人が死んでいた。
頭を何度か殴られたようだ。
部屋を出て、灘は一度自分の部屋に戻った。
そして服を着替えた。
直後、下の階から
「きゃああ」
半田の声が聞こえた。
「雪乃?」
叫ぶがそれは化け物を呼び寄せただけだった。
二体の化け物に挟み撃ちにされては勝ち目が無い。
灘は窓から下を見た。
何とか飛び降りれそうな高さだった。
灘は窓を割り、窓に腰かけ飛び降りた。
だが飛び降りた時に頭を大きく振ってしまい気を失ってしまった。
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