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ジリリリリリリリリリッ!!
「うっ…くぁぁ……」
軽快な目覚まし時計の音で俺は目を覚ました。
ゴシゴシと目を擦りながら時計を見る。
時刻は6時40分…。
「うん、二度寝しよう」
「しないのっ」
「あたっ」
二度寝しようとした俺の頭にげんこつが飛んできた。
「そんなことしてるからいつも遅刻するのよ?
ほらっ、早く起きて着替えなさい」
「はいはい…。
お前は俺の母ちゃんですかっと」
「何か言った」
「いいえ全く」
ちょっと口うるさいこいつは中村千鶴。
まぁいわゆる幼なじみというやつだ。
家が隣だから事あるごとに窓から侵入してきやがる。
まぁ入れるようにいつでも鍵を開けておく俺も俺なんだけどな。
前一度だけ鍵を閉めてたらボコボコにされた記憶がある。
あれはトラウマだなぁ……。
そんなことを考えてる間に着替えをすまし、先に降りていった千鶴を追い掛け階段を降りた。
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